美容液を使ったワンランク上のスキンケア

美容液でワンランクうえのスキンケアを
「効果が実感できない」「肌トラブルが悪化した」など、美容液に関する悩みは意外と多くあるのではないでしょうか?

肌質や目的に合った美容アイテムを使い分け、美肌力をアップするためにはどうすれば良いのか?
このサイトでは美容ドクターである、橋本慎太郎先生が美容液を使った正しいスキンケア方法について分りやすくご紹介していきます。

美容液って本当に効果があるの?

高価な美容液を初めて使う時はいろいろと戸惑いがあるかもしれません。世の中には「有効成分が少ない美容液」や「高いだけであまり効果が実感出来ないもの」も沢山あります。まずは、美容液とはなにか?から学んでいきましょう。

美容液について大切な7つの認識

大人肌にこそ、美容液が必要

①年齢とともに肌の状態は変わります

美容液は、スキンケアにおけるスペシャルチョイスアイテム。誰もが絶対に365日使わなければいけないものではありません。

例えば、肌にハリがあってうるおいで満たされている子どもの肌には、美容液は必要ありません。子どもの肌は、艷やかでみずみずしい肌であり、栄養分がたっぷりと含まれています。肌細胞の新陳代謝も活発で、毎日新しい細胞がどんどん作られています。

子どもは傷の治りが早いと良く言われるように、トラブルがあってもすぐに自力で回復する力が備わっています。そして肌の表面は天然のバリア機能でしっかりと守られています。化粧水や美容液をつけても肌に容易に染み込まず、逆に弾いてしまうでしょう。

つまり、美容液は大人の肌にこそ必要とされています。年月を積み重ねた大人の肌で、美容液は本来の効果を発揮します。
私たちの肌は、年齢とともに保水機能が衰え、乾燥しやすくなり、シミや、シワ、たるみが目立つようになります。そんなときこそ、美容液の出番。

毎日のお手入れのステップに美容液をひとつ追加してみましょう。まるで乾いた砂漠が雨水を待っていたかのように、肌にぐんぐんと染み込んでいくでしょう。そして、日ごとに肌が輝きを取り戻していく様子がはっきりと分かるでしょう。

②大人肌に必要なのは

年齢とともに気になってくる、シミやくすみ、小じわ、たるみ、ハリのなさ・・・その根底には共通点があります。それは、「うるおい不足」です。肌にうるおいが不足する原因は、セラミドやヒアルロン酸などの細胞間脂質が減少して、肌の保水力が低下してくるからです。
また、肌細胞の新陳代謝がうまくいかず、ターンオーバーが滞ってきて、いつまでも古い細胞で肌を覆ってしまうからです。

若くて健康的な肌は、細胞間脂質が十分にあるので、肌の中にしっかりと水分をつなぎとめておくことができます。でも、年齢とともに細胞間脂質が減って、水分が不足し、肌が痩せている状態になると、肌の弾力も失われてしまい、小じわやたるみ、ハリのなさを引き起こします。こんなときにはいつものお手入れに、保湿性の美容液をプラスオン

肌のうるおいを取り戻すことでトラブルを解決し、若々しい肌を保つ事が出来ます。

また、若い肌は細胞の新陳代謝が盛んです。常に肌の奥から新しい細胞が生まれ、古い細胞は表面に押し上げられ、最後は垢となって剥落していきます。でも、年齢とともに代謝のスピードは少しずつ遅くなります。古い細胞がいつまでも残っていると、シミやくすみの原因に。

こんなときには、肌の再生を促進する、ピーリング(皮むき)成分や成長因子を配合した美容液をプラスし、肌そのものを生まれ変わりを促し、細胞レベルでキレイになりましょう。

③やさしく丁寧なスキンケアを、洗顔はぬるま湯で優しく

毎日の基本的なスキンケアは洗顔・化粧水・乳液の3ステップです。ここに美容液をプラスするときは、乳液の前に入れる事が理想的です。

美容液の効果を高めるコツは、できるだけ丁寧にケアすること。ここでいう丁寧というのは、時間をかけることではありません。それぞれを適量に順序良く積み重ねること。そして、ひとつのアイテムを使うごとにちょっぴり時間を置き、肌になじんだところで次のアイテムを重ねることです。

大人の女性は毎日忙しく、スキンケアに使える時間は限られているはず。ケアの合間に家事など他の用事をこなすといった工夫をすれば、朝の忙しい時間でも丁寧なケアは十分可能になります。

もうひとつ大切なのは、肌をやさしく丁寧に扱うこと。年齢を重ねるにつれて肌がぼろぼろになってしまう原因のひとつは、お手入れのしすぎと言われています。キレイになりたいと思うあまり、スキンケアの手に余計な力が入ってしまいがち。

それは肌にストレスを与えて、たるみや小じわが目立ってしまうことに。肌に触るときには、余計な力を抜いて、やさしくそっとさわりましょう。

最近の美容液は浸透力に優れたものが多く、叩き込まなくても肌から自然に吸収されるように設計してあります。最初はベタベタするように感じても、しばらくそのままにしておくと大切な成分はちゃんと浸透していきますので、心配はいりません。

④適材適所に使おう

化粧水、乳液、美容液、日焼け止め、化粧下地、メイク落とし、洗顔料・・・化粧品には、それぞれの役割と効果があります。美容液の役割は、ずばり、肌の悩みを解決すること。その効果は肌悩みに応じて、保湿効果、美白効果、リフトアップ効果など様々です。

その役割と効果をきちんと理解して、美容液を使い分けて下さい。

実は、大人の方でも意外に美容液を使いこなせていないもの。たとえどんなに優秀な美容液を買っても、正しく使いこなせていないと、本来の力を発揮できず、美肌への扉が遠のいてしまいます。

優秀な美容液を少しずつ、それぞれにあった場所とタイミングで使うこと。そして肌の欠点に合わせて使い分けることも大切です。それぞれの美容液の特徴を良く理解し、適材適所に細かく使い分ける。これが、大人の美肌の扉を開ける鍵になります。

例えば、小じわ対策の目元用美容液と顔全体につける美白美容液を併用する場合。

化粧水で肌を整えた後に目元にほんの少し(パール1粒程度)だけ目元用美容液をなじませます。その後に1円玉程度の美白美容液を手に取り、顔全体になじませます。

スポット的に使う美白美容液と顔全体に使う保湿美容液を併用する場合なども同様です。スポットが先、全体が後と覚えておけば間違いないでしょう。

⑤使いすぎは逆効果

年齢を重ねるごとに肌悩みが増えて、それに合わせた美容液をたくさん持っているという大人の女性も増えてきました。シミ対策用の美白美容液、小じわ対策用のリンクル美容液、たるみ対策用のリフトアップ美容液・・・。

肌の悩みが多くてどれもはずせないから、毎日必ず使わなくちゃ!と意気込む必要はありません。

「時間がないから今日の美容液ケアはお休み」とか、「今日は日に当たったから美白美容液をていねいに」あるいは、「一日じゅう乾燥したところにいたから、保湿美容液を多めに」などど、その日の状況で足したり引いたりしていいのです。まずは、パッケージやカタログを良く読みんで、美容液のことを良く覚えておきましょう。

美意識の高い大人の女性ほど、全ての化粧品を必ず毎日使ってお手入れしなければいけないという強迫観念にとらわれがちです。それは心にストレスを与え、肌にも良い影響を与えません。

そうならないためには、スキンケアの正しいガイドラインを持ちましょう。使うアイテムの量や種類を増やし過ぎてしまうと、深刻な肌トラブルを起こしてしまうこともあります。それに、色々な化粧品を一度に重ねてしまうと、それぞれが持つ良い効果を潰し合ってしまうことにもなりかねません。

特に、目元用の美容液、シミ用のスポット美容液など、ごく少量を狙った場所に使うタイプの美容液を顔全体に使うことは避けましょう。スポット美容液は成分が濃く配合されていますので、全体に使ってしまうと肌トラブルが起こる可能性があります。※肌に優しい美白クリームルミキシルなどもおすすめ。

⑥大人肌に合った美容液

大人になればなるほど奥深く、そして大切にしていきたいのが、スキンケアです。

でも、私たちの性格が十人十色、人それぞれであるのと同じように、体質や肌質も、一人ひとり違います。スキンケアなんて何もしなくていいの、水洗顔だけで十分!という人がいれば、とてもデリケートで、少しの刺激にも弱いという人もいます。

特に、大人になればなるほどその差は大きくなってきます。さらに、生活スタイルに合わせた用途、好みにあった匂いや肌触り、考え方にあったデザイン。美容液ひとつ選ぶにしても、たくさんの基準をクリアすることが必要です。

最近は美容医療での技術革新が目覚ましく、次々に新しい美容成分が発見されています。また、販売形態の多様化で、一昔前はごく一部の美容家が化粧品専門店で購入するものだったというイメージのある美容液でさえ、オンラインショッピングで手軽に購入することができるようになりました。

でも、美容液は、化粧水などと違って効能効果を追求するために成分が濃く配合されています。

どの美容液が自分の肌に合うのかということは、実際には何日か続けて使ってみないと分かりません。購入の際は成分表をよく確認する、サンプルで試すといった地道なステップを踏んで、美しい大人肌を目指しましょう。

⑦スキンケアにこだわりを

「美容液」というカテゴリーには、色々な化粧品が存在しています。化粧水や乳液はこういうものと共通認識がありますが、美容液についてはこういうものという決まりがないのです。

手に取った感触も、ローション状、ジェル状、クリーム状、オイル状とさまざま。使う目的がシミ取りクリーム、美白、保湿、唇用(リッププランパー)しわとり、たるみ防止、小じわ対策など、はっきりとしているものが多く、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

美容液ならなんでもいいという思い込みは少し危険です。

化粧水や乳液に比べると、美容液は成分が高濃度で配合されています。薬事法のきまりで、化粧品の成分はすべて公開されていますから、それを見て自分の目的にあった成分を配合しているかどうか確認するのが一番です。でも、成分の名前まで全部理解するのは、なかなか難しいもの。

ドクターズコスメであればお医者さまに、一般化粧品であれば販売員さんによく聞いてみましょう。

成分の名前が分かっても、配合比率までは公開されていません。例えば、様々な肌悩み対策によく使われる「ビタミンC誘導体配合」だったとしても、何パーセント入っているのかまで公開している化粧品は多くありません。

自分の肌に合うか合わないのかということは使ってみないと分からないもので、最終的に判断するのはあなた自身です。大人の美容液選びにはこだわりをもってのぞみましょう。